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今日は摺り込み染色について紹介したいと思います。締め機にて織り締めた綿糸と綿糸の間に色を入れていく作業です。(泥染めの場合は一度染めた後、綿糸を部分的にほどき色を入れていきます)
この下の写真は設計図の153番目のヨコ絣糸になる糸です。図案を引き延ばしてカットしたテープの通りに色を入れていきます。 幅の広いところはこのように染料とナイフ(もちろん切れないナイフです)を使って染料を絹糸の奥まで浸透するよう摺り込んでいきます。
摺り込み後の写真です。(色の差がわかりづらいかもしれませんが)テープで指示された通りの種類の色が入った状態です。
一枚の全体写真です。これがほぼほぼ反物の幅になると思ってください。
これだけ摺り込むのに約20分。しかしこれで終わりではありません。
裏表をひっくり返します。
裏まで浸透してる部分と浸透してない部分があります。そして、表と同じように摺り込んでいきます💦
裏も表も摺り込んだ状態です。再びテープと合わせて塗り忘れ、間違いがないか確認します。
摺り込み終えた一枚です。このように糸の裏表から満遍なく色を差して絣糸を作るので反物として織り上げた際にも反物の裏表はありません。
これがヨコで201枚もあるのです。(タテ絣糸はまた別で作ります)
これを今日は1日で◯枚やるぞー!と毎朝気合を入れてやるのですが、夕方にはヘロヘロ状態になってしまします。
実はこの染料が入ってる容器は油差しで先端に注射針がついています。初心者の方はなかなかまっすぐに色を差すのが難しいのですが絣筵の伸ばし具合、押しピンの留め方など経験を積んで綺麗に刷り込めるようになってきました。
さぁ、明日もがんばるぞー!